2023-11-28
住宅ローンの返済が苦しい場合に、自宅を活用してまとまった資金が得られる「リースバック」を利用することで解決できることがあります。
自宅を売却したあとも同じ家に住み続けることができる仕組みなので、住み慣れた家から離れたくない場合にも有効な手段です。
そこで、リースバックとはなにか、メリット・デメリットとリバースモーゲージとの違いについて解説します。
高槻市で住宅ローンの返済が苦しいとお感じの方は、ぜひ参考になさってください。
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住宅ローンが苦しい場合やまとまった資金が必要な場合に、自宅を活用して資金調達する手段として「リースバック」があります。
ここでは、リースバックとはなにか、また仕組みについて解説します。
リースバックとは「セール・アンド・リースバック」の略称で、自宅を売却して資金を得て、その後は買主と賃貸借契約を結びそのまま住み続けることをいいます。
そのため、以下のような場合に適しているといえます。
このようにまとまった資金が得たいけれど、住み慣れた家にそのまま住み続けたい場合におすすめの制度といえます。
また将来買い戻すことも可能なため、一時的に自宅を手放すもののいずれ買い戻したいといった場合にもおすすめです。
リースバックは、自宅を活用した資金調達方法の1つであることがわかったところで、どのような仕組みで成り立っているのか解説します。
リースバックを利用する場合は、以下の流れで進めるのが一般的です。
リースバックを利用するためには、まずは不動産会社へ相談するところから始めましょう。
その際は、自宅がどのくらいの価値があるのか、実際に物件を見て査定がおこなわれます。
なお、リースバックの場合は、売却価格が市場価格よりも安くなる傾向にあるため注意しましょう。
査定額に合意したら不動産会社と売買契約を締結し、売主へ売却金が支払われ、自宅の所有権は売主から不動産会社に移転します。
売却金は、申し込みから約2~4週間ほどで入金されるのが一般的です。
そして、その後は所有者となった不動産会社と賃貸借契約を結びます。
賃貸借契約を結んだあとは、毎月家賃を支払いながら住み慣れた家で住み続けるといった仕組みになります。
また、前述したようにリースバックは将来買い戻すことも可能です。
買い戻しを希望する場合は、売却時に「再売買予約権」を付けて契約しておくと良いでしょう。
買い戻しの際は、再び不動産会社と売買契約を結ぶことになります。
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不動産売却の広告費用は誰が負担する?費用の種類についても解説
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住宅ローンの返済が苦しい場合などに、自宅を活用して資金が得られるリースバックですが、そのほかにも多くのメリットがあるのが特徴です。
また、メリットがある一方で注意すべきデメリットもあるため、両方を把握したうえで利用するかどうかを検討すると良いでしょう。
主なメリットは以下の4つです。
リースバックの最大のメリットは、自宅を売却したあともそのまま住み続けることができる点です。
そのため、引っ越し費用や新居探しも不要なため、無駄な手間と費用がかかりません。
また、そのまま住み続けることにより、周囲に売却したことを知られずに済むといったメリットもあります。
そのほかにも、固定資産税や火災保険などの維持費が不要になる点もメリットの1つです。
自宅を売却したことにより、所有権が不動産会社に移転するため、維持費を支払う義務は不動産会社に移ります。
そのため、住宅ローンの返済や維持費の支払いが苦しかった方には、大きなメリットといえるでしょう。
一方でリースバックの主なデメリットは以下の3つです。
リースバックの場合の売却価格は、相場の60~90%になる点がデメリットの1つです。
相場よりも安くなるのは、リースバックの場合は投資用不動産として査定されるためです。
また、月々発生する家賃に関しても買取価格に対する利回り重視で設定されるため、相場よりも高くなる傾向にあります。
物件によっては、およそ売却価格の8~10%になるケースもあります。
さらに、買い戻しを考えていらっしゃる方も注意が必要です。
買い戻し時は、売却時の価格よりも高くなることが多いからです。
物件にもよりますが、売却価格の1.1~1.3倍となることもあります。
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不動産買取と仲介との違いは?買取のメリット・デメリットも解説
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リースバックと似たような仕組みに「リバースモーゲージ」があります。
リバースモーゲージも同様に自宅を活用して資金調達する方法の1つです。
ここでは、リースバックとの違いについて解説します。
主な違いは以下の4つです。
上記4つの違いについて順番にご説明します。
リースバックは、自宅を売却し売却金を得て、その後賃貸借契約を結び家賃を支払いながら住み続ける方法でした。
一方で、リバースモーゲージは、自宅は売却せず自宅を担保に資金を借りる方法です。
つまり、リースバックは自宅を売却する方法であるのに対して、リバースモーゲージは不動産担保ローンの1つとなります。
資金の使用制限にも違いがあります。
リースバックは、所有していた自宅を売却したことにより得た売却金のため、どのように使用しようが使い方は自由です。
一方で、リバースモーゲージは、老後の資金のみといった利用が制限されているケースもあります。
リースバックは、対象となる物件は一戸建てやマンション、事務所、店舗などです。
一方でリバースモーゲージは、あくまでも融資の一種であるため、土地や一戸建てのみが担保の対象となり、マンションは不可としているところもあります。
リースバックは、自宅を売却することにより売主から不動産会社へ所有権が移ります。
一方でリバースモーゲージは、自宅を売却するわけではなく担保として資金を借りるだけなので、所有権が移ることはありません。
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不動産売却における手続きをスムーズに!知っておきたい媒介契約とは?
リースバックは、自宅を売却して資金を得る方法の1つで、住宅ローンの返済が苦しい場合や老後の資金を確保したい方におすすめの制度です。
また、将来的に買い戻しもできるため、一時的に資金が必要な場合にも有効な手段といえます。
ただし、リースバックは売却価格が相場よりも安くなる点や、賃貸借契約後に支払う家賃が高くなる点には注意しなければなりません。
高槻市で不動産売却するならハウスドゥ高槻南店へ。
不動産売却だけではなく、不動産買取のご提案も可能です。
お客様のご要望に真摯に対応させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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